猫とモノトーンと私

「猫とモノトーンと私」のアイキャッチ画像

 自分の家をモノトーンで素敵な空間にすることを目指していた私でしたが、ひょんなことから猫を飼うことになりました。

猫を飼うことで私の新たな目標が出来ました。それは猫が快適に暮らす事が出来る「モノトーンハウス」を作るというものです。

このブログではわが家の猫の事、フードや用品、病気や猫の必要知識、猫と共に暮らすインテリアについて書いていこうと思っています。

モーちゃんとの出会いStory

ある休日の朝、私がなにげなく窓の外を見ると黒いウサギの様な生き物が庭にいることに気づきました。

「庭に黒いウサギがいるよ」と私は奥さんに言って2人で庭を見ました。よく見るとそれはウサギではなく子猫でした。

奥さんは「お腹が空いてるみたいだから何か餌をあげよう」と言いましたが、私は昔から犬派で猫が好きではなかったので「猫が家にいついてしまう」という理由でやめるように言いました。

私の忠告を無視して奥さんは子猫にパンを与えました。今思えば「パンかよ!!」と思うのですが、その当時の私達には穀物が猫によくないなどの知識もなく、猫が何を食べるのかもよくわからなかったので仕方ありません。

しかしその子猫(後にモーと名付ける)は、一生懸命においしそうにパンを食べていました。それを見て私は「餌をあげて良かったな」と少しだけ思いました。

奥さんは子猫の為に、段ボールにバスタオルを敷いて庭に置いてやっていました。私はその時点ではまだ、この子猫をうちの子にすることは考えていませんでした。

その日の午後、2人で買い物へ行きました。奥さんは子猫の為にキャットフードを買っていました。「あの子猫を飼うつもり?」とちょっと思いましたが咎める事はしませんでした。

家に帰ると、なんとあの子猫が段ボールの中に入ってるではないですか!それを見て私は「可愛いな」と思ってしまいました。

夕方に奥さんは仕事に行き、うちには私一人です。私はずっと子猫の事が気になって、何度も外を見に行ってしまいました。その日は台風が接近する予報なのでなおさらです。

夜、子猫を見に行くと私の車の下にいました。餌をあげましたが人に怯えてなかなか近寄ってきません。

大雨が降る中かなりの時間が過ぎたと思います。

ようやくその子猫は、恐る恐る私に近づき手の上の餌を食べてくれたのです。

その時、いいおっさんが「キュン」としてしまいました。「この子をうちの子にしたい!」と不覚にも思ってしまったのです。

それで私は「台風が来る前に何とかこの子を保護しよう」と考えました。奥さんの帰宅後、2人でどうやって保護するか作戦を練りました。

そこで奥さんが思いついた作戦は「外から玄関の内側まで餌を並べて、それを食べながら玄関の中に入ってきた子猫を保護する」という何とも原始的なものでした。

「こんな作戦で本当に捕まるのかな?」と思いましたがやってみることにしました。

結果、この作戦は思いの外あっさり成功しました。それだけこの子猫はお腹が空いていたのでしょう。

野良猫を飼う

捕獲には成功しましたが猫を飼った事がない私達には当然、猫の知識なんてありませんでした。なので私は猫を飼う為に必要な物(ご飯・トイレ等)や必要な情報を調べまくりました。

猫を飼う時に必要な物や、やるべき事はある程度は理解出来ました。でも野良猫を飼う上で一番知りたかった事は次の4つの事です。

野良猫を飼う時に知りたかったこと

  • 野良猫は懐いてくれるのか?
  • 一般的にどれくらいの期間で懐いてくれるようになるのか?
  • 時間をかければ懐いてくれるのか?
  • 懐かない時はどうすればいいのか?

結局、一番気になってた事は「懐いてくれるのか?」ということでした。不安を打ち消すために色々調べてみることにしました。ほとんどの検索結果は次のようなものでした。

野良猫は懐いてくれるのか?の検索結果

  • 野良猫を飼うのは大変だ!
  • 懐くまでに、長ければ1年~2年かかる場合もある!
  • 中には一生懐かない子もいる!

こういったものが多くて、不安を消すどころかさらに不安になってしまいました。

後々考えてみれば、私が見たネットの情報は成猫の野良猫を飼う場合の話であって、子猫の場合は当てはまりません。しかも個々の猫によって答えは全然変わってきますよね。

色々考えすぎても仕方がありません。「案ずるよりも生むが易し」と言いますから。

とりあえずその日の夜は、玄関に子猫を寝かせて私達も床に就く事にしました。

ベッドの中で「この子の名前は何にしようか」とか「ちゃんと懐いてくれるかな?」など、これから始まる子猫との暮らしを想像しながら眠りにつきました。

翌朝、期待と不安を抱えながら子猫の様子を見に行きました。

何と子猫は、私を見て「ゴロゴロ」と喉を鳴らしながらスリスリしてきたのです。

「何だこの可愛い生き物は!!」「昨日の不安は何だったんだ!!」と思いながら私は、あっという間に「この世で一番可愛く、愛おしい猫という生き物」の虜になってしまいました。

この子猫の名前は、黒と白の牛柄なので「モー」と名付けました。

モーちゃんとの出会いが、今後の私の人生を大きく変える事になります。その頃の私は、その事にまだ気付いていませんでしたけど・・・。