2匹目の猫を迎える準備と対面方法

「2匹目の猫を迎える準備と対面方法」のアイキャッチ画像

新しく猫ちゃんを迎える時に絶対失敗したくないですよね。

そういう私は2匹目の猫を迎える時に大失敗した経験があります。

2匹目の猫を迎える時には、必ず踏むべきステップや準備があるのです。

私は今までに8度新入猫を迎えてきました。そんな私が過去の経験から成功する可能性が高い、猫の迎え方を解説します。

この記事では2匹目の猫を迎える時の準備、新入り猫と先住猫の対面方法について解説しています。

新しい猫ちゃんを迎える飼い主様にとって、必ず知っておくべき内容となっていますのでご一読下さい。

 

相性のいい組み合わせは?

一般的に兄弟や親子は上手くいくと言われています。ただ後からもう一匹迎える場合は兄弟や親子というわけにはいかないでしょう。

そこで相性のいい組み合わせを把握しておいた方が良いでしょう。

【相性のいい組み合わせ】

子猫×子猫、成猫×子猫、オス×メス、メス×メス

【相性の悪い組み合わせ】

高齢猫×子猫、オス×オス

こんな感じで一般的には言われていますがあくまで可能性です。実際には去勢済のオスとオスが上手くいく事も多いですし、一概に当てはまらないと思います。

出来るだけ年齢差は少ない方が良く、未去勢のオス同士は避けた方が良いでしょう。

新しい猫を迎える前の準備

準備するもの

・食器やウォーターボウル

・トイレ

トイレは「猫の数+1以上」が基本です。つまり2匹の場合、トイレの数は3個以上準備する必要があります。

トイレが汚れていると粗相の原因になったり、我慢して膀胱炎になることがあるので出来るだけ「猫の数+1以上」準備してあげてください。

仕事等で長時間留守にする家庭は、出来るだけ多めのトイレを準備してあげてください。

ちなみに我が家は7匹の猫ちゃんに対して10個のトイレを準備しています。トイレ掃除は大変ですけど。

・ケージ

ケージは部屋を別々に出来る家庭は必ずしも必要ではありませんが、部屋を分けれない場合は必ず準備しておいた方がいいでしょう。

・ベッド

その他の準備

[先住猫]

・ワクチン接種

・避妊去勢手術

・爪切り

ワクチン接種済みの場合は必要ありません。繁殖の予定がない場合は必ず避妊去勢手術をしておきましょう。

[新入猫]

・ノミ・ダニ駆除

・ワクチン接種

・ウィルス検査

・爪切り

ノミ・ダニ駆除やワクチン接種は先住猫に病気をうつさない為に必ず行ってください。

猫エイズ(FIV)や猫白血病(FeLV)陽性の場合は、今後の生活の仕方を考える必要があるのでウィルス検査も必ず行いましょう。

お互い怪我をしない為に、先住猫も新入猫も必ず爪を切っておいてください。

先住猫と新入猫の対面方法

先住猫と新入猫の顔合わせは段階的に行ってください。上手くいくには焦らずゆっくりと時間をかけて下さい。

全てにおいて先住猫を優先するように心がけて下さい。毎日必ず、猫ちゃんがストレスで具合が悪くなっていないかどうか確認するようにして下さい。

ステップ1(初日~3日目)

【先住猫に新しい猫の存在を認識してもらう】

まずは部屋を別々にして存在を認識してもらいます。

先住猫は眼で確認していなくても、匂いや鳴き声で新しい猫がうちに来たことを認識しています。その存在にまず慣れてもらいます。

新入猫は新しい家の環境に慣れてもらいましょう。

ステップ2(2日~3日目)

【お互いの匂いを交換する】

お互いの匂いの付いたタオル等を相手と交換して匂いに慣れてもらうといいですね。

新入猫を撫でた手で先住猫を撫でたり、先住猫を撫でた手で新入猫を撫でたりお互いの匂いを付けて慣れてもらうのも良い方法だと思います。

匂いを嗅がせた後におやつをあげたり好きなオモチャで遊んであげたりして、その匂いを嗅ぐといい事があると思ってもらう作戦もいいでしょう。

ステップ3(3日~10日目)

【ケージやキャリーケース越しに対面させる】

ケージやキャリーケース越しに対面させてみましょう。最初は短時間から徐々に時間を長くしていきます。

このとき「シャー」っと威嚇してもあまり気にする必要はありません。むしろ威嚇のない初対面はほぼ無いと思って下さい。

1日に数回の対面を数日間行います。互いの存在に慣れて威嚇がなくなりケージ越しに触れ合えたら次のステップに進みます。

ステップ4(7日~30日目)

【ケージやキャリー無しで直接対面させる】

飼い主さん立ち合いで直接対面させてみます。ケージ越しでは問題なくても直接会うとどうなるかはわかりません。絶対に目を離さないようにして下さい。

数日かけて直接対面の時間を徐々に増やしていきます。もう大丈夫だと思えるまで時間をかけて下さい。

留守中は別々の部屋で留守番してもらいます。完全に慣れるまではその方が安心できます。

飼い主さんにとっての成功は猫ちゃんが一緒に寝たり、お互いを毛づくろいしたりして仲良くなることだと思います。

でも私は、先住猫が新入猫のことを「同じ部屋にいても構わないよ」って思ってくれるそれだけで充分成功だと思います。

どうしても上手くいかない場合

他の猫と慣れるまでのスピードにはどうしても個体差があります。すぐに慣れる猫もいればかなり時間がかかる猫もいます。

飼い主さんはどんなに上手くいかなくても、猫同士が出来るだけ仲良くなれるように最大限の努力をして下さい。

絶対にすぐに諦めたりしないで下さい。その猫の将来がかかっていることを自覚してください。

それでもどうしてもうまくいかない場合があると思います。その場合は別々の部屋で飼うか、新しい飼い主を探すことも一つの選択肢だと思います。

2匹の猫が一生ストレスを抱えながら生きるのはあまりにも可哀想だから。

まとめ

2匹目の猫を迎えることは楽しい事ばかりではありません。猫同士が必ず仲良くなれるとは限りません。

早く仲良くなって欲しいという気持ちを抑えて、焦らずにゆっくりと一つずつステップを踏んでいきましょう。

新入猫を迎えた後は必ず全て先住猫を優先にして下さい。

今後3匹4匹と多頭飼いされる方も「2匹目の猫を迎える」時が一番苦労すると思います。

3匹目からは先住猫も飼い主も新しい猫を迎えた経験がありますからね。

私が2匹目を迎えた時は、こんなステップを全く踏まずに初日にいきなり顔合わせをさせて大失敗しています。

完全同居するまでに約3カ月もかかってしまいました。

このふたりは現在も喧嘩ばかりです。相性が悪かったのもあるでしょうが、私の対面のさせ方が悪かったからかもしれません。

みなさんはこんな失敗をしないで下さいね。

結論は「ゆっくり焦らず時間をかける」これが一番の近道なのです。